米国在住のバイオ系エンジニアです。


by biotech_boston2

製薬業界変革期 準備はいいですか?前編

バイオ業界の皆様こんにちは。

2日続けてくだけた話題だったので、今日はすこしマジメに。
Pharmaceutical Manufacturing Jan 2008 "The Prepared Mind"より。

1980年代までは製薬企業に勤めることは、理想的なキャリア形成が約束されていた。高い賃金、充実の福利厚生に加えて、ストックオプションを安価で得られることで、株価上昇の恩恵を受けることができた。しかし状況はここにきて変化してきている。

要因としては
1.特許切れやパイプライン枯渇による減収
2. 開発コストの上昇
3.グローバリゼーションによる競争激化 
があげられる。

これに対応するための今後の対策としては、
1.企業の再構築(リストラ)
2.リスク低減のための戦略
3.マーケティング変革 
が考えられる。

成長の余地のある6分野は以下の通り。

1. 休眠化合物の商業化
実験室の冷凍庫に眠っている化合物、あるいは申請にまでいたらなかった化合物、これまでと別の評価方法でみると違った適応が考えられる。

2. バイオジェネリック / Biosimilar
今日では新規化合物の25%がバイオ。ここ数年で主要なバイオ製品の特許切れが予定されている。

3. R&D効率化
膨張する研究コストとリスクに対応するため、研究の初期段階で薬になりにくい候補、毒性が強すぎる候補をふるい落とす方法の開発が待たれる。

4. 腫瘍・中枢神経系のR&D
米国人の高齢化にともない、アルツハイマー/認知症あるいは癌への注目が集まる。

5. 層別化医薬、診断薬
個の医療までは行かないが、診断薬を通してある程度症状を層別化して処方される医薬。すでにGleevecやHerceptinなどで始まっている。

6. 医薬品と消費財の融合
ペットフードや歯磨きなどから健康に有害な成分が検出されるというニュースがありました。こうした一般消費財の製造業者が、品質管理が徹底された医薬品業界からの人材を求めるようになる。

さて、これらの有望分野に対して米医薬品業界でキャリアを形成したい個人としてはどんなスキルが必要なのか?

後編へつづく。
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by biotech_boston2 | 2008-02-07 13:31 | 米国バイオ業界