米国在住のバイオ系エンジニアです。


by biotech_boston2

カテゴリ:米国バイオ業界( 5 )

バイオ業界の皆さん、こんにちは。

ボストン地区、とくにケンブリッジ市は多くのバイオテク企業を擁するバイオクラスターとして機能しています。近年、家賃の高騰により、より広いスペースを求めて郊外へ引っ越す企業が相次いでいるという話です。

MIT(マサチューセッツ工科大学)が規模拡張のため、学生寮などを拡張していることもオフィス需要逼迫に拍車をかけているようです。しかし一方で、記事にもあるようにケンブリッジにあることが先端バイオテクの証、というステレオタイプもまだ存在することは確かです。

また、郊外へ引っ越すと、従業員がそれを嫌がってごっそり離職してしまうという話も聞いたことがあります。東京で言えば、港区から新百合ヶ丘に引っ越すイメージでしょうか。
私はとくにボストン中心部にこだわっていないので、どんどん郊外へ出て行ってもいいと思っています。
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by biotech_boston2 | 2008-03-06 17:57 | 米国バイオ業界
バイオ業界の皆様、こんにちは。

キャリアに関して、普段感じていることを書きたいと思います。

まずは、この動画(数十秒)をごらんください。

これは2002年サッカーワールドカップ本選 日本対ベルギーの得点シーンです。鈴木選手が貴重な初得点を日本にもたらしたのでご記憶の方も多いかもしれません。鈴木選手はこの得点により、自らの存在を世界にアピールすることに成功、翌年ヨーロッパのチームから声がかかることになります。

はっきり言って、エレガントなゴールではなく、とにかく執念で押し込んだ、というかとりあえず足に当てとけばもしかしたらという感じの得点ですね。「そこにいたら僕でもとれたよ」というサッカー少年がいてもおかしくありません。

(なお鈴木選手に関してはいろいろ伝説があるらしくここ
ここで詳しく解説されてます)

さて、職場においては、魅力的な仕事、皆が取り組みたいと思う課題は、その分野に精通したと周りから認められているかどうかという尺度で(あるいは日本の企業では年功序列でも)割り振られます。そして精通の度合いは経験があるかどうかに左右されます。つまり要約すると、

経験する→精通する→任命される→経験する 

という循環ができあがります。個人のキャリアとしては、この循環に入れるかどうかが重要です。
位置取りを重視したいと考えたのは、「任命される」状況を作りやすくすることにつながるからです。司令塔の中田からボールのもらいやすいところに走る、中盤の小野からパスのもらいやすい位置、得点に結びつきやすい位置を目指して自分が飛び出していくことが、身体能力を鍛えたり、キック力を増強するのと同様に意識されるべきです。

職場に置き換えると、一番アサインされやすい場所に自らの身を移すことです。その場所にいることです。もし年功序列でそれが5年-10年待ちを強いられることがわかっているのなら、転職も視野に入れるのが当然でしょう。

過激な評論でおなじみ、分裂勘違い氏のブログの中でも「近道を探す努力」という内容のことを論じていますがこれも、自分がどこにいるかを常に意識せよというメッセージと受け取りました。

もちろん任命されたからには、ベストを尽くしてこの循環は途切れないよう努力しなければなりません。もっとも成功したか、失敗したかは、人によって評価がかなり分かれるので気にしなくていいのかもしれません。むしろ、自分がその経験から、どれだけ学んだかにフォーカスしていいと思います。それに関してはまた後日機会をみて議論したいと思っています。
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by biotech_boston2 | 2008-02-11 13:21 | 米国バイオ業界
バイオ業界の皆様、こんにちは。

今日はスキル編です。

1. 分散型知的資本への対応力
外部資源の活用に伴って、分散型モデルにシフトする。CRO、契約個人、大学や外国の研究機関など。

2. 合弁会社、部署横断的プロジェクトでの遂行力
1とも関連するが、コラボレーションや部署横断的なプロジェクト増加で他業種、外国の言語を含めた理解が必要となる。

3. 知的財産、科学、ビジネス戦略に対する統合的理解力
知的財産の重要性が高まる。

4. 創造性促進力
日常の業務のなかでも創造性をいかに鼓舞するか、バランスが大切。

5. 供給者論理からの脱却への状況把握力
消費者(患者)がバーゲニングポジションに。

6. 規制当局の役割と意思決定への知識力
レギュラトリーサイエンスの重要性増大。承認をいかにスムーズに取得するか。

7. 人材発掘力
上記のスキルを備えた人材をいかに獲得するか。

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ということですが、いかがでしたでしょうか。
スキルに関して言えば、3のIP/Science/business三拍子そろった人なんてめったにいないのではという気もしますが、それ以外は日常の職場でも感じることがあります。

さらに詳しくは原文をどうぞ。私の間違っているところがあったらご指摘ください。この記事は米国製薬業界についてかかれたものですが、日本でも同様のトレンドがあるのではないでしょうか。
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by biotech_boston2 | 2008-02-08 14:08 | 米国バイオ業界
バイオ業界の皆様こんにちは。

2日続けてくだけた話題だったので、今日はすこしマジメに。
Pharmaceutical Manufacturing Jan 2008 "The Prepared Mind"より。

1980年代までは製薬企業に勤めることは、理想的なキャリア形成が約束されていた。高い賃金、充実の福利厚生に加えて、ストックオプションを安価で得られることで、株価上昇の恩恵を受けることができた。しかし状況はここにきて変化してきている。

要因としては
1.特許切れやパイプライン枯渇による減収
2. 開発コストの上昇
3.グローバリゼーションによる競争激化 
があげられる。

これに対応するための今後の対策としては、
1.企業の再構築(リストラ)
2.リスク低減のための戦略
3.マーケティング変革 
が考えられる。

成長の余地のある6分野は以下の通り。

1. 休眠化合物の商業化
実験室の冷凍庫に眠っている化合物、あるいは申請にまでいたらなかった化合物、これまでと別の評価方法でみると違った適応が考えられる。

2. バイオジェネリック / Biosimilar
今日では新規化合物の25%がバイオ。ここ数年で主要なバイオ製品の特許切れが予定されている。

3. R&D効率化
膨張する研究コストとリスクに対応するため、研究の初期段階で薬になりにくい候補、毒性が強すぎる候補をふるい落とす方法の開発が待たれる。

4. 腫瘍・中枢神経系のR&D
米国人の高齢化にともない、アルツハイマー/認知症あるいは癌への注目が集まる。

5. 層別化医薬、診断薬
個の医療までは行かないが、診断薬を通してある程度症状を層別化して処方される医薬。すでにGleevecやHerceptinなどで始まっている。

6. 医薬品と消費財の融合
ペットフードや歯磨きなどから健康に有害な成分が検出されるというニュースがありました。こうした一般消費財の製造業者が、品質管理が徹底された医薬品業界からの人材を求めるようになる。

さて、これらの有望分野に対して米医薬品業界でキャリアを形成したい個人としてはどんなスキルが必要なのか?

後編へつづく。
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by biotech_boston2 | 2008-02-07 13:31 | 米国バイオ業界

Pharma Stocks in 2007

バイオ業界のみなさん、こんにちは。(誰も見てないか・・)

日本では日経バイオでバイオ番付が発表されました。
アメリカでも2007年株価で振り返るバイオテック比較が紹介されていました。(Contract Pharma1.2月号より。)2007年末の株価が2006年に比べてどれだけ増減したかというと、、、

Amgen -32%
Genentech -17%
Gilead -29%
Novo Nordisk -17%
Biogen Idec +16%
Genzyme +21%
Millennium +37%
Imclone +61%

などとなっています。

最初の3つはカリフォルニア、最後の4つはボストンはじめとする東海岸。どうやら2007年は東西で明暗が分かれた年だったようです。
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by biotech_boston2 | 2008-02-04 04:27 | 米国バイオ業界